忙しくてなかなかトリミングショップに行けない時や、目元の毛を少し整えるだけで良いことありますよね。
そんなとき、「自宅で愛犬のカットができたら…」と思ったことはありませんか?
- 自分でトイプーをカットしてみたい人
- 自宅カットが上手くできない人
- トイプーの足裏やお尻周りの毛が気になる人
おすすめは、定期的にトリミングサロンに通いながら、自宅でもカットする方法です。
お家でちょっと切りたいワン!
特徴的な巻き毛を持つトイプードルのカットは簡単ではありませんが、コツを掴めば自宅でもできるようになりますよ。
トリミングサロンでは愛犬の社会化と健康管理を目指し、自宅カットでは快適さと清潔さを保つことを目標にしましょう。
この記事では、自宅のトリミングに関する正しい知識を解説していきます!
トイプーのトリミングペースはどれくらい?
自宅カットに必要な道具と準備
カットに必要な道具としては、
- コーム
- バリカン(替え刃は1mm、3mm、5mm)
- スリッカーブラシ
- ハサミ
また、トリミング中に愛犬が動かないようにするためのトリミングテーブルや、滑り止めのゴムマットも用意しましょう。
下準備とシャンプーが重要!
トイプードルの自宅カットに挑戦する際、その難しさや仕上がりにがっかりしてしまい、後悔することもあるかもしれません。
なんかガタガタ…
カット失敗の原因の多くは、巻き毛の扱いにあります。
トイプードルの被毛は比較的堅く、とても豊富なカーリー・コート(しっかりと巻いた被毛)やコーデッド・コート(縄状の被毛)が密に生えています。
トイプードルのトリミングで大切なのは、この“被毛”です。
被毛をきれいに伸ばして、コーミングすることが、美しいカットのポイント!
トイプードルの被毛の特徴を理解したところで、次はトリミング方法についてお伝えします。
手順は以下の通り。
- 下準備
- シャンプー
- ドライ
- コーミング
- カット
順番が前後しても問題ありません。
手入れしやすい方法で素早くできれば、ワンちゃんへの負担も軽減されますね。
トリミングの下準備
下準備とは、以下の手順のことを指します。
- 爪切り
- 耳掃除
- 足裏バリカン
- 肛門周り・腹バリカン
下準備を終えてからシャンプーに入ることが一般的ですが、シャンプーを先に行い、ドライ中に爪切りなどを同時進行で行う方法もあります。
爪切り
爪切りは血管があるため、怖くてできないという方が多いです。
最初に目安を決めて平行に切り、その後、角を切り落とすイメージで斜めに切っていきます。
血管が近くなると柔らかく湿っている箇所に達するので、その時点で切るのを止めてください。
これ以上はヤメて!!
少し長めに残しても、ヤスリをかけることで短くなりますので問題ありません。
短く切りすぎないよう注意しましょう。
ヤスリがけも大切で、電動のヤスリ機も販売されています。
苦手な方は購入してみると良いかもしれません。
犬も爪切りが苦手な子が多いので、最初から完璧にしようとせず少しずつ慣らしていきましょう。
一緒に練習するワン!
耳掃除
耳毛を抜く必要がある犬種は専用のハサミで耳毛抜きをしましょう。
続いて、耳掃除は、カンシにガーゼを巻いて専用の耳洗浄剤をつけて行います。
綿棒に直接洗浄剤をつけるのも良いでしょう。
嫌がってケガなどが不安な時はプロにお願いするのも一つの手です。
足裏バリカン
ご家庭にバリカンはありますか?
今はネットで色々な種類のバリカンを購入できます。
ご家庭でバリカンを使う場合、足裏に特化したバリカンを選ぶと良いでしょう。
例えば、0.5mmや1mmの小さなバリカン(ミニバリカン)があります。
細かい毛を刈ることができ、小回りが利くので一つ購入しておくと良いですね。
毛を刈る際は、バリカンの刃を皮膚に平行に当てると怪我をさせにくいです。
肉球は敏感なんだワン!
肛門周り・腹バリカン
足裏に使うバリカンと同様、細かい毛を刈ることができるミニバリカンで肛門周辺やお腹周りの毛を刈ると良いでしょう。
肛門周辺はハの字でかけ、腹バリカンは皮膚を傷つけないように皮膚に平行に当ててください。
強く触らないでね!
以上で下準備は完了です。
- 爪切りは血管近くで止める
- 耳掃除はカンシか綿棒で
- 肛門周り・腹バリは怪我をさせないように皮膚に平行に
もし、
「爪切りが怖くてできない」
「耳掃除も不安」
「バリカンを使うのに抵抗がある」
など、心配ごとが少しでもあるなら、無理をせずプロにお任せすることをお勧めします。
何よりも大切なのは、犬に負担をかけないことですよね!
シャンプー
シャンプーを行う際には、鼻と耳に水やお湯が入らないように注意しましょう。
また、シャンプー剤が目に入ると病気の原因になることがあるため、万が一入ってしまった場合はしっかりと水やお湯で洗い流してください。
お顔周りは苦手ワン!
お湯で被毛をしっかり濡らした後、シャンプー剤をボールやネットを使ってよく泡立て、全体に泡が行き渡るようにしましょう。
洗う際には、犬のデリケートな皮膚を傷つけてしまう可能性があるので、爪を立てたり力を入れすぎてゴシゴシ洗わないように気をつけてください。
シャンプーは2回程度行い、その後トリートメントをつけて洗い流します。
ドライング
ご家庭にハンドドライヤーはありますか?
トイプードルの被毛は非常にカーリーで、すぐに毛が巻いてしまうため、素早く伸ばすことが重要!
一気に全体を乾かすのではなく、一箇所を完璧に乾かしてから次に進むと、綺麗に仕上がります。
すぐ毛がクルクルする~
このとき、「スリッカー」と呼ばれるクシを使いながら乾かしていきましょう。
乾かす順番は、
顔→頭→背中→尾→側面→手足です。
水分が上から下に流れることを意識し、なるべく上の方から乾かすようにします。
乾かしながら毛玉も同時にほぐしていくと、後々のカットが楽になります。
毛玉をほぐそうとして力を入れ過ぎると皮膚を痛めてしまうことがあるので、頑固な毛玉の場合はハサミでカットするか、バリカンで刈ると良いでしょう。
コーミング
コーミングとは、「スリッカー」とは別の「コーム」と呼ばれるクシで被毛を整えることを言います。
「コーム」を使って毛玉やもつれがないか最終確認をしてださい。
皮膚と平行にコームを入れ、毛流れに沿って進めていきます。
トイプードルは毛玉やもつれができやすい犬種なので、コーミングはとても大切。
ご家庭でコーミングする際も、毛玉やもつれがないか、よく確認してくださいね。
- 鼻や耳にお湯が入らないように注意する
- シャンプー剤が目に入ったら、よくすすぐ
- 被毛がきれいに伸びるよう、一箇所を集中して乾かす
- 乾かす順番は、顔→頭→背中→尾→側面→手足
- 皮膚と平行にコームを入れ、毛流れに沿って進む
- カット前に、毛玉やもつれがないか確認する
カット前のシャンプー、ドライング、コーミングはカットが可愛く決まるための重要な工程です。
以上のことを踏まえて試してみてくださいね
失敗しない自宅カットの3ポイント
いよいよカットです。
最近SNSで流行っている「ママミング」という言葉を耳にしたことはありますか?
「ママミング」とは、飼い主さんがセルフでカットすることを指します。
動画を見ながら、器用な飼い主さんに感心したり、「この箇所を切るんだ!」と新しい目線で見ることができて勉強になりますよ。
SNSで注目されるほど、セルフでのカットが流行していますね。
では、セルフカットする上で押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
①目周辺のカット
目周りをカットする際、プロのトリマーにも共通しますが、ハサミの向きが重要です。
刃先は必ず外側に向けることを意識しましょう。
目頭の毛をクシでよく立たせると可愛く見せるコツになります。
立たせないと怪我の原因になるので気をつけてください。
被毛はハサミの刃先で切ることを心がけましょう。
②頭と耳の境目
顔をカットするときに、顔・頭・耳をパーツごとに分けてカットすると、輪郭がハッキリとして可愛く見えます。
特に、頭と耳の境をしっかりカットすることでメリハリがつき、より可愛さが際立つ仕上げに!
ぼんやりとしたニュアンスカットがお好みの方は、ハッキリと線を入れず、スキバサミなどでぼやかしながらカットすると良いでしょう。
足回りのカット
足裏バリカンを終えた後、パット(足)の形に沿って丸く切っていきます。
このとき、足裏から出る毛をしっかりと切ると見た目がきれいで、歩いたときに滑りにくくなりますよ。
何度もコームを入れ、不要な毛を引っ張り出してください。
指で毛を引っ張り出して切る方法でも大丈夫。
しっかりとカットすることで全体の印象が大きく変わります。
他の箇所が曖昧でも、足回りのラインがくっきりすることで形が整います。
全体的にアウトライン(輪郭)は明確に出すことでカットが決まって見えますので、ぜひお試しください。
初心者はバリカンから始めよう
初めての自宅カットで心配なのは、愛犬が怪我をしないかということです。
トリミング用のハサミは、人間用のものより長くて重いので、初心者には扱いが難しいかもしれません。
まずはバリカンでのカットから始めてみましょう。
バリカンを使えば短時間で広範囲を均一にカットできるので、初心者にも扱いやすいです。
自宅カットのメリットとデメリッ
プロのカットと並行して自宅カットを定期的に行うことで、以下の効果が期待できます。
- 口回りやお尻回りを衛生的に保つ
- 目周りの毛が目に入るのを防ぐ
- 毛玉ができにくくなる
- 散歩後の足拭きが簡単に済む
トイプードルは非常に賢く、覚えが早いため、自宅でのカットやトリミングもスムーズに受け入れてくれることが多いです。
巻き毛の扱いが難しいと感じるかもしれませんが、手順やコツを掴めば大丈夫!
自宅カットのメリット
- 愛犬のペースに合わせてトリミングができるので、疲労やストレスをかけずに済む。
- 目元・口元・足裏・毛玉など、汚れやすい部分を細かく手入れできる。
- 家族好みのスタイルにすることができる。
- トリミングショップに行く時間や費用の節約になる。
自宅カットのデメリット
- 皮膚トラブルや病気を早期に発見する機会を逃すことがある。
- 社会化のためのしつけ不足につながる。
- 仕上がりの完成度が下がることがある。
自宅カットのポイント
シニア犬や子犬は、シャンプーやドライヤーだけで疲れてしまうことがあります。
そんな時は、水のいらないシャンプーを使って部分的な汚れを取ってからカットすると良いでしょう。
トイプードルは非常に活発で、カット中に思わぬ動きをすることがあります。
事故を防ぐために、テーブルの上に愛犬を乗せたままでその場を離れないようにし、愛犬の足元にハサミやバリカンを置かないように気を付けましょう。
自宅カットは数日間かけて少しずつ進めても構いません。
焦らずゆっくりと愛犬とのコミュニケーションを楽しみながら、技術を向上させていきましょう。
まとめ
この記事では、「ご自宅で簡単にできるトイプードルのカット方法」について解説しました。
トイプードルには様々な種類や色、大きさがあり、それぞれに合わせたケアが必要です。
カットを始める前には、爪切りや耳掃除などの下準備、シャンプー、ドライング、そしてコーミングが大切なステップとなります。
- 目回りのカットは、刃先の向きを気にしながら慎重に
- 顔、頭、耳をパーツごとに分けてカットする
- 足裏から出る毛をしっかりと切り、パットの形に沿って丸くカットすることを意識する
いかがでしょうか?
以上のポイントを押さえて、トイプードルのトリミングにチャレンジしてみてください。
セルフカットでも、少しずつ練習を重ねることで上達しますので、無理せず楽しみながら続けてくださいね。
それでは、今日もすてきなチビワンコライフを♪